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平成10年、猫も杓子もウキフカセ釣りを志していた頃の話です。

チヌパワーやオカラダンゴなどの集魚剤を柄杓で撒き、
魚を寄せながら磯竿で黒鯛やメジナを釣る方法が流行りました。

当時、メーカー主催のトーナメントがあったり、
チヌ○○部という雑誌があったり(今もあるかもしれないが、一回、廃刊になっている。) と
バブル期から続く釣りブームに沸いていました。

ウキフカセ釣りが流行っていたというよりは、
黒鯛釣りが流行っていたのかもしれません。

だけと、徳島県のメジナ釣り名人の○里哲也は
ウキフカセ釣りの人だったから微妙です。

 

福井より北の北陸では、
メジナはあまり大きくならないので、
もっぱら黒鯛に人気があります。

ちなみに福井では、
大きいメジナが釣れるので、
関西勢もよく訪れていたらしいです。

 

この釣りの欠点は、
伊勢湾や大阪湾、東京湾などの閉鎖水域で
できない事です。

 

マキエサにより水質汚濁が
おこるからマキエサが許可されなかった(と推定しています。)

 

当然、このような地域では、
別の釣り方が、主流となっていました。

 

東京湾ではヘチ釣り、
名古屋では名古屋釣法や前うち、
大阪では落とし込みと呼ばれていましたが、
呼び方が違うだけで、
カニやイガイのエサを堤防の際に落としていき、
黒鯛を釣り上げる方法です。

 

主に堤防で行われます。

 

話はウキフカセ釣りに戻ります。

ある会社に入り、釣りの師匠に出会い、
はじめて教えてもらった釣りがウキフカセ釣りでした。

周りの人はよく釣れるのに、なぜか私だけ釣れなかったです。

釣れる釣り竿を選ぶ、
正確にマキエサを撒く、
正確に仕掛けを投入する、
釣れる位置を見極め、仕掛けを風や潮の流れで誘導する、

などの基本動作をマスターしていきました。

 

この会社の釣り好き集団は、
毎年、GWに能登半島まで磯釣りを挑戦しに行っていました。

3年目にしてようやく40センチの黒鯛が釣れました。

平成12年の事だったと記憶しています。
だけど、この年から異変が起こりました。

毎年、訪れていた磯が雑誌に掲載されてしまったのです。

当然、雑誌を読んだ、たくさんの釣り人が訪れました。
そして、この磯で黒鯛を釣るのは非常に難しくなりました。

年に一度の釣行ですが、
その後、10年間、誰一人、黒鯛を釣り上げられなかったのです。

 

そして、この会社の釣り好き集団は、
黒鯛に対する情熱が薄れ、
メインの釣りが他の物になっていきました。

 

また、世の中の釣の動向も変わっていきました。
ルアーやエギングの流行、
「チヌ○○部」、「釣りの○○」、「北陸の○○/○-マガ」など
流行に乗り遅れた有名釣り雑誌の
廃刊などがありました。

ルアーやエギングは、派手だし、かっこいいし、
面白いですもんね。

エギング始めるなら こちらのサイトが参考になりますよ。

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もちろん、ウキフカセ釣りも
全層スルスル、山元ウキ、だんご釣り(紀州釣り)のように
様々なものが現れ、黒鯛釣り師を魅了しましたが、
居ない魚は釣れないのです。

釣れなくなった黒鯛釣りを誰が志すのでしょうか、
黒鯛釣りをはじめる若者も減っていきました。

ここに、一つの釣り方の栄枯盛衰を見ることができました。